伊豆七島紀行[44]

2019年4月21日

式内社の稲根神社

 御蔵島の集落内を歩いていると、丸石を使った石段や石垣、石畳をよく見かける。この丸石は「ごろた石」と呼ばれているが、波で洗われた丸石で、海岸から拾ってきたもの。御蔵島の風景を造りだしている。

 集落の外れにある稲根神社を参拝。保育園の裏手にある稲根神社は式内社だ。

 式内社は平安時代の「延喜式」の『延喜式神名帳』に記載されている神社のことで、日本中に3132座ある。式内社は名社の格付けのようなもので、いずれも1000年以上の歴史がある。

 伊豆七島の式内社だが、伊豆大島には4社、利島には1社、新島には2社、式根島には1社、神津島には2社、三宅島には7社、御蔵島には1社、八丈島には1社ある。また別な機会に、伊豆七島の式内社めぐりをしたいものだ。

式内社の稲根神社
稲根神社を参拝
緑豊かな稲根神社の境内林
桜が咲いている
八重桜が咲いている
自生しているアシタバ
勢いよく流れ出る湧水
集落を一望する

 御蔵島の集落が途切れると、舗装林道の黒崎高尾林道に入っていく。林道沿いにはうっそうと生い茂る森がつづく。御蔵島は緑濃い世界だ。ある程度歩いたところで折り返し、集落に戻った。

黒崎高尾林道を行く
黒崎高尾林道沿いの森